ボクは甘栗が好きです。天津甘栗ってヤツ。指を真っ黒にしながらムシャムシャ食べると、もう止まらなくなります。



こないだ中国に行った時、用事が多くて観光できないので「せめて天津まで来たんだから本場の天津甘栗を食べよう♪」と思い、小腹をすかして検索してみたら、あら大変!「そんなものは一切無い」と中国版Googleの百度先生に言われてしまい、大いに落胆しました。でも、天津甘栗じゃなくて小宝栗子ってのがある事が分かり、夜の天津の街をブラブラしながら買いに行きました。この季節の天津の夜は肌寒いです。



ありました。日本で言えば街のたこ焼き屋さんって感じのおやつショップ的な。



キャバクラの入り口ではありません笑笑。よく見ると栗の写真です。小宝栗子という名前は、どうもチェーン名らしく、甘栗は糖炒栗子ってゆうらしい。どっちのネーミングも妙にかわいい。



500グラム単位の量り売りで330円ほど。安い。で、言葉が通じないので

手で2つ分を示すつもりでピースサインをしたら、当たり前ですけど、1キロ分袋詰めされてしまい、大量の甘栗でウケました。



かなり熱ちぃです。栗のサイズはバラバラですが、見た目は日本で言うところの天津甘栗です。まだ冷めない熱い栗を入れた紙袋はずっしりホカホカ。寒空の天津の街にお似合いです。とてもいい買い物をしました。


その場で食べてみる。親指を栗に当てるとパチン!と簡単に割れちゃう。口に入れる。ヤバい。ホクホク甘くてコレは美味い!歩いてホテルに戻りながらずーっと食べ続ける。亡くなったおばあちゃんに見られたら「行儀悪い!」と、叱られると、思っても手が止まらないし、ここは中国だし、おばあちゃんはあの世だし、まいいかっ笑笑



美味い美味いとは言っても、冷静に分析すると日本の天津甘栗と全く同じ味です。そりゃ材料も作り方も日本と全く同じですよね。でも特に美味いと感じる理由は、第一に焼きたてホヤホヤってことで、コレは不動の要因です。そしてもう一つは、ここが中国の天津だからなんだと思います。イメージってヤツですね。天津甘栗を天津で食べたっていう見えない価値を脳内クリエイトし美味しいと思い込んでるんだと思います。その証拠に天津は栗の産地ではなく、ただの栗の輸出港であり、栗の産地は天津から遠く離れた河北省の燕山だそうで、ここで食べる栗は地産地消でもなんでもなく、甘栗が美味しくなる物理的要素はありません。意味わかる?



ちなみに天津のセブンイレブンには天津甘栗ではなく燕山甘栗ってパッケージのが並んでますから、ボクが中国人なら、天津じゃなくて河北省の燕山に行くと栗を美味しく感じるんだと思います。つまりそーゆー事です。



部屋に戻っても栗を剥く手が止まらない。ので無言で中国名物の抗日ドラマを見る。



抗日ドラマって、悪の日本軍を中国人ヒーローがやっつけるのが定番みたいだけど、全般的には戦争をベースにした男女のラブストーリーとか、男同士の裏切りとか、あと西部警察的な火薬系アクションとか、ま、ひと昔前の日本のテレビ番組みたい。あとお約束の小日本とか日本鬼子とかリアルにセリフてんこ盛りでウケました。甘栗を食べながら見るには、あまりにもおあつらえ向きなので、もしやこれは栗を剥きながら見るために制作されてるんじゃないかと思うほどです。


そー言えば「甘栗には抗日ドラマがよく似合う」って太宰治が言ってました。うそです。


ちなみに天津には天津飯もないみたいよ。なら天津で日本人相手に「本場天津飯の店」やればいいんじゃね?とか、マジでしょうもないことを考えながら天津の夜は更けていくのでありました。



飲み比べだよ。



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