今年もお正月に雪がなかった。飛騨地方の冬の観光ポスターで見かける、一面銀世界のスキー場や雪の合掌造りの白川郷、赤く塗られた小京都の橋に積もる真っ白な雪などは、どれも冬を代表するシーンだよね。

 

 

でも近年は全然雪が降らない。雪景色のイメージ写真を見てやってくる、特に雪の降らないアジア各国からのお客さんは気の毒でしょうがない。ボクらが、まるでコバルトブルーのビーチの写真に憧れて南の島に行ったのに、毎日台風で海がおおしけだったのと同じだからね。

 

最近ボクの周りの観光関係者が漏らす気になる言葉に「雪さえ降ればなんとかなるのに」ってのがある。正にその通りなんだけど、近年、違和感を感じていたんだよね。言葉を深読みすると、雪は毎年クリスマス頃から降るのが当たり前という前提があるのよ。確かにその感覚は飛騨で50年以上暮らすボクにもある。でもこの数字を見て欲しい。

 

■高山測候所観測お正月の積雪■

2010/1/1 6センチ
2011/1/1 21センチ
2012/1/1 6センチ
2013/1/1 7センチ
2014/1/1 2センチ
2015/1/1 44センチ
2016/1/1 0センチ
2017/1/1 0センチ
2018/1/1 0センチ
2019/1/1 0センチ
2020/1/1 1センチ

 

ここ5年間でお正月に積雪のある年はないんだよ。つまり統計を見る限り、年末年始に雪は降らないってこと。でも飛騨の人は冬になると雪は降るもんだと思い込んでるから前述の発言になる。ボクの違和感の正体はコレだった。雪は降らないことが統計的に示されてるのに「雪さえ降れば」って嘆いてもしょうがない。だって数字はウソをつきませんから。

 

じゃあどうする?もうこれはね、自然現象だから逆らえない。雪に合わせるしかない。例えば、飛騨地方は1月末から2月が雪のシーズンって公表して、注釈で「数年に一度12月にも雪が降ります」ってすればいい。だって過去5年間の結論だし真実だもん。これ以上「ウソ」を広めると必ずSNSで「冬の高山は雪が無いから行かないほうがいい」ってウワサになるよ。その前に手を打っておかないと。

 

 

ウチの会社のロッジのあるアルコピアのゲレンデもこのとおり、、、↑人工雪100パーセント。

 

 

今年も大ブレイクの白川郷の冬のライトアップ(写真↑岐阜新聞紙面から)でも初日は積雪ゼロどころか雨模様。ボクがお客さんなら、かなり消化不良になると思うよ。純白の雪景色をワクワクしながらイメージして来村したのにコレだと、繰り返すけど、ボクらがコバルトブルーのビーチの写真を見てワクワクして南の島に行ったのに連日台風だったのと同じだよ。解る?

 

 

ボクはね、少しでもお客さんに喜んでもらえればと、雪の無い白川郷に軽トラックで山から雪を運んできました。小さな雪だるまを作ってみました。

 

 

でも実際のところは、ボクとスタッフの気休めにしかならないかもしれません、、、パラダイムシフトの時期かもしれません。

 


全然関係ないですが、スペインのマドリードでバールってのをハシゴしてきました。欧州人の大衆文化が解りました。この手の立ち飲み屋は面白いと思いますので、ボクの地元の高山でもやりたいです。


 

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